28 Eylül 2014 Pazar




ヘンゼルとグレーテル
 むかしむかし 大きな森の 近くに きこりの かぞくが すんでいまし
た。 とっても まずしくて 明日 食べる パンも ありません。 そこで
いじわるな お母さんは お父さんに こっそり たのみました。
 「子どもたちが いると あたしたちの 食べ物が なくなってしまう。
あんた 子どもたちを 森へ すててきておくれ」
 「しかし そんな かわいそうなこと・・・」
 「じゃあ みんなで うえじにするかい? あたしは いやだよ。 ・・・さ
あ はやく 子どもたちを すてておくれ」
お父さんは しかたなく 子どもたちを 森へ おきざりに してきました。
 お兄さんの ヘンゼルと 妹の グレーテルは しっかり 手を つな
いで かえり道を さがしました。 森の はずれに 小さな家が ありま
した。
 「わあ この家 ぜんぶ おかしで できているよ」
やねは チョコレート まどは さとうがし かべは ビスケットで でき
ています。 二人は 大よろこびです。 むちゅうで むしゃむしゃ 食べて
いると 家の 中から おばあさんが 出てきて 言いました。
 「さあ 中で ゆっくり おやすみ」
 「わあ ふかふかの ぺっとだ」
つかれていた 二人は すぐに ねむって しまいました。
グレーテルが ふと 目を さますと おばあさんが ひとりごとを 言
っています。
 「うまそうな 子どもたちだこと。 さて にて 食べようか やいて 食
べようか。 どっちにしても おいしそうだね ひっひっひっ・・・」
グレーテルは びっくりです。 このおばあさんは 子どもを 食べる わ
るい まほうつかい だったのです。 グレーテルは うしろから そっと
近づいて かまどを のぞきこんでいる まほうつかいの せなかを ど
ん! と つきとばしました。
 「わあ あちちち!」
まほうつかいは もえる火の 中へ おちて しまいました。 ヘンゼルと
グレーテルが いそいで 外へ にげ出すと 大きな 白い鳥が 二人を
家まで のせていって くれました。 家に かえると お父さんが ない
て よろこびました。
 「ごめんよ。 わるいお母さんは 死んでしまった もう けっして おま
えたちを すてたりしないよ」
それから 3人は なかよく くらしました。